全国に名水が湧く場所いわゆる「名水地」がありますが、今回は「名水が枯れる」というショッキングなニュースを発見しました。
名水「青龍水」(平成の名水百選)に異変 水量が減り 利用できない!【岩手・盛岡市】
岩手県盛岡市内の「水汲み場」として親しまれている名水「青龍水」の水の量が減り、利用できない状態が続いているようだ。
盛岡市鉈屋町にある「青龍水」は江戸時代から「水汲み場」として利用されていて「平成の名水百選」に選ばれている。しかし、今は、干上がった状態になっているという…
原因は雪不足が影響しているようだ。
2020年6月現在、湧き上がる地下水が減ってしまい、一時的にポンプでくみ上げるのを止めている。
付近の住民は梅雨で水の量が戻ることを期待しながら、来週再びポンプを動かしてみる予定。また、この近所には同じく「平成の名水百選」に選ばれている「大慈清水」があるが、こちらも水は止まっている。
但しこちらは水が流れるところにコケを生えさせないために止めているだけということで近いうちにまた流れ始めるという。なお、「青龍水」は30年ほど前にも水が枯れたことがあった。その時は5~6メートル土を掘って深くから水をくみあげたという。
しかし方法は費用は高額なので、今回はできれば掘らずに済ませたいという。
大慈清水・青龍水とは
今回ニュースになった青龍水とはどのような水なのでしょうか?
青龍水は2008年に環境省が選定する「平成の名水百選」に選ばれました。
青龍水の歴史は古く、天保4年に記された「盛岡砂子」に記述があることから、これらの井戸は、江戸時代から地域の人々の生活を支えていたとされています。
明治8年に組織された用水組合は現在も活動をつづけており、伝統的なルールが守られているそうです。
吐水井から順に一番井戸は飲み水、二番井戸は米磨ぎ水、三番井戸は洗い物、四番井戸は足洗いと井戸の用途が定まっており、多くの人が安心して使うことができるように水利用のルールがある。
まとめ
今回突然枯れてしまった名水…
古くから地域の住民に親しまれ、大切に管理されていたことが分かります。
名水が枯れた理由は雪不足と考えられていますが、このように突然枯れてしまうことがあるということが分かりました。
美味しい水も有限なのかもしれない…と思うと大切に飲みたいものです。