ゲートボールとは
ゲートボール(Gateball)は、日本が発祥のスポーツです。
1947(昭和22)年、当時北海道芽室町に在住していた鈴木栄治氏(のちに和伸に改名)が、ヨーロッパの伝統的な競技「クロッケー」をヒントに、戦後の混乱期で物資が不足する中、当時手に入る資材からスティックとボールを手づくりし、子どもたちが気軽に楽しむための遊びとして考案したことがはじまりとなっています。地元の子どもたちはゲートボールに夢中になり、街中で喜びに満ちた声が聞こえるようになったといいます。
その後、ゲートボールは手軽で体力的な負担も少ないという特性から、高齢者向きのスポーツとして全国の教育委員会から徐々に脚光を浴びるようになりました。
ゲートボールは年齢、性別、身体的状況、言葉などの違いに関係なく、すべての人が楽しむことができるという意味を持つ、「ユニバーサル」なスポーツです。
8歳の女の子と93歳のおじいさんが、同じチームで、また対戦相手としてプレーすることだってできるのです!
全盛期の1980年代には愛好者が60万人を超えたが、近年は激減…
しかし、健康の為、友人との語らいの場として、現在でも根強い人気のあるスポーツです。
ゲートボールの楽しさ
ゲートボールはチーム戦で勝利を目指すスポーツです。
仲間と切磋琢磨し、力を合わせて勝利したときの喜びは、幾つになっても嬉しいです。
シニア層に人気のスポーツはスイミング、登山、ウォーキングといった個人種目が主です。
その中でゲートボールは体力や身体状況が異なっても大きなハンデにならないので、幾つになってもプレイできるスポーツと言えます。ゲーム要素が強く、作戦を立てる事が重要なので、個人種目では味わえない魅力があります。
プレイヤーが感じている主な楽しさ
- 運動できる楽しさ
- 語り合う楽しさ
- ゲートを通過した時の爽快感
- 相手ボールを出したとき
- 見方を助けた時
- 相手に勝った時
ゲートボールプレイヤーの多くは20年、30年と続けている人が多くいらっしゃいます。
「仲間で戦術を考えてプレーすることが何よりも楽しい」という回答が印象的でした。
いつまでも健康にプレイし続けるために
屋外競技でなおかつ集中力を要する競技なので、熱中症や脱水症には注意が必要です。
ゲートボールは1試合30分なので、試合の前後には必ず水分補修をしてください。
人は暑い時には汗をかいて体温を調節します。その働きが正常に働くためには、体液の量が十分であることと、水分とイオンのバランス、つまり体液の濃度が一定であることが重要です。
汗をかくと水分と一緒にイオン、主としてナトリウムとクロール(食塩)が失われます。水だけを飲んでいると、体液中の水分とイオンのバランスがくずれ、体液がどんどん薄くなります。
よって、水+塩分(飴など)の補給を忘れずに。
お水に溶かして必要な分だけ使える顆粒タイプもあります。長期保存できるので、普段はスポーツドリンクを好まない方に運動時はこちらがおすすめです!
ゲートボールの大会を主催している「日本ゲートボール協会」では以下のような対策を講じています。
主に夏季大会での熱中症対策として、参加者へのペットボトル飲料配布、ミストシャワー設置、スタッフの見回りと声掛け、会場内に医師看護師が常駐し迅速に対応しています。