【水道水の水質悪化】農薬類の規制緩和!?水道水の基準が変わる!

驚くべきことに、4月1日から水道水の基準が大きく変わるそうです。

しかも危険な方向に…!!

 

今までの日本の水は世界基準でも最も安全・安心であると言われていました。
水道水がそのまま飲める国は日本だけといっても良いほどでした。

しかし、今回の水質基準の改定改悪)で、今後、気兼ねなく水道水を飲むことが難しくなるかもしれません。

 

水質管理目標設定項目が変わる

こちらが今回改定になった水質基準項目基準値です

厚生労働省「水質基準項目と基準値」(水道水質基準、水質管理目標設定項目、要検討項目に設定されている項目一覧)

注目すべきはこの3つ

  • 六価クロム化合物の基準が強化…
  • 農薬類が緩和…×
  • 有機フッ素化合物が水質管理目標設定項目に追加…〇

六価クロム化合物の基準が強化

六価クロムは極めて強い毒性を持つ。代表的な六価クロムの二クロム酸カリウムの致死量は約0.5-1グラムである。六価クロムは非常に強い酸化能力を持つ不安定な物質で、有機物と接触するとその有機物を酸化して、自身は三価クロムに変わる性質がある。六価クロムの強い毒性はこの性質に由来するものであり、自然界に通常は存在しないのもこのためである。(Wikipedia:六価クロム

六価クロムの健康への影響には、一般的に、嘔吐、下痢などの急性毒性、肝炎、腎機能障害などの慢性毒性があるとされる。

この危険な六価クロムは水質基準項目での対象は、六価クロム化合物で、現行0.05mg/Lから0.02mg/Lと強化される

こちらはさらに安心度がUPする内容です。

農薬類が緩和

危機感を持ちたいのはコチラの項目。

今回改正されるのは、対象農薬リストに掲載される農薬3種と、その他農薬4種である。

<対象農薬リスト掲載農薬類>…浄水で検出される可能性の高い農薬

 カルタップ  0.3mg/L   → 〇0.08mg/L(強化)
 ジクワット  0.005mg/L → ▲0.01 mg/L(緩和)
 プロチオホス 0.004mg/L → ▲0.007 mg/L(緩和)

<その他農薬類>…浄水から検出される可能性が小さく、検討の優先順位が低い農薬

 セトキシジム  0.4mg/L →〇 0.2mg/L(強化)
 チアクロプリド 0.03mg/L(新規設定)
 チオシクラム  0.03mg/L→ ▲0.05mg/L(緩和)
ベンスルタップ 0.09mg/L→▲ 0.06mg/L(強化)

今回緩和されたプロチオホスは「脳及び赤血球ChE活性阻害、神経系(振戦等)並びに体重(増加抑制)に認められた」とされている農薬である。
強化されるものがある一方で緩和されるものの方か多いことが心配です。

発がん性が指摘される有機フッ素化合物

今回の水質管理目標設定項目で検討された有機フッ素化合物は「ペルフルオロオクタンスルホン酸」(PFOS)、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)である。
環境汚染で問題になっている物質である。

2000年に大手製造メーカーであった3M社は世界各地の野生生物中にPFOSが高濃度に検出されたことを明らかにし、製造を2002年に中止した。

2002年には経済協力開発機構 (OECD) 環境局が調査に乗り出し、“PFOS is persistent, bioaccumulative and toxic to mammalian species.” という調査報告書をまとめている

2008年には、血清中濃度わずか 91.5 ppb で雄のマウスの免疫系に影響を及ぼすことが見いだされ、人間や野生動物が PFOS による免疫異常の危険に晒されている恐れが強いことが明らかになった。1000 ppb の PFOS に曝露した鶏卵から生まれた鶏では PFOS の血清中濃度は 150 ppb を超えており、脳の発育が非対称となっていたほか抗体価も低下していた。職業的に PFOS に曝露する人では血清中の PFOS 濃度が 1000 ppb を超え、一般人でも多い人では 91.5 ppb を超えている恐れがある。一部の野生動物でも、2006年1月の調査で卵や肝臓、腎臓、血清または血漿から高濃度の PFOS が検出された。

Wikipedia:ペルフルオロオクタンスルホン酸

いままでこんな危険な物質が水質管理目標設定項目に入っていなかったということも恐ろしい。
しかも、現段階でも東京の水道原水から有機フッ化合物が検出されているという…!

▽恐ろしい実態はこちらです▽

東京の水道原水から有機フッ素化合物 地下水汚染は時空を超える

今後、有機フッ化合物が基準値以上に検出されることもあるはず。

新聞でも問題視されている

危機感を持つ人が今後増えていきそうですね。
しかも「国民に知らせず」というのが余計に不信感があります。

もし、自分の家の水道原水が侵されていたと考えると、水道水を飲むことを躊躇してしまう。

水道水を飲めなくなる日が来るかもしれない…