【安心の基準】WHOの定める飲料水の品質ガイドラインについて

WHOの「飲料水の品質ガイドライン」は国際的な安全基準値です。
日本では更に厳しい基準を設けているため「日本の飲み水は安全」であると言われています。

世界の基準がどうなっているのか…?
というわけでWHOのガイドライン見てみると……
かなり長いです。水質の専門家でない限り目を通すことは無いと思います;;
今回はウォーターサーバーの導入を検討している方にとって重要だと思う点について抜粋してまとめてみました!

 

「ボトル水」についての3つの要点

  • パック飲料はボトル水の材料、容器、および蓋の品質の制御には、特に配慮が必要である
  • ナチュラルミネラルウォーターは、取水および瓶詰めに際して、
    湧水または井戸などの天然水源からの水に処理を加えないことを含めて、厳しい要件に適合しなければならない。
  • ミネラルウォーターはカルシウムやマグネシウムなど必須微量栄養素の補給に有用

 

パック飲料水

ボトル水および容器入りの水は、先進工業国、発展途上国を問わず広く手に入る。消費者は、味、便利さ、または流行など様々で理由でパック飲料水を買うが、安全性と健康上の便益もまた考慮すべき重要な事項である。

水は、缶、ラミネート加工した箱およびプラスチック製の袋などの様々な容器に詰められているが、最も一般的なのは、ガラスまたはプラスチック製ボトルにより提供されるものである。ボトル水に
も、グラス一杯分のものから 80L 入りの大きなかご入り瓶まで、様々なサイズのものがある。ボトル水の材料、容器、および蓋の品質の制御には、特に配慮が必要である

水の味に影響を与えないので、オゾンが容器詰めの前の最終消毒として使われることがある。水に自然由来の臭化物が含まれている場合、臭素酸の生成を最小にする配慮がなされない限り、臭素酸が生成される可能性がある。

本ガイドラインでは、あらゆるパック水についての基準導出のための基礎を提示している。

他の水源からの飲料水の場合と同様に、安全管理、ならびに、最終製品の品質基準と検査の組み合わせによって、安全が追求される。また、結果が判るまでひとまとめの量(バッチ)を出荷せずにお
くことができるので、より容易に安全が実現可能となる。パック水規制の国際的な枠組みは、世界保健機関の国際食品規格委員会(Codex Alimentarius Commission; Codex 委員会)および国連
食糧農業機関により示されている。Codex 委員会では、「ナチュラルミネラルウォーター基準(Standard for natural mineralwaters)」―この基準では、所定の処理、特定化学物質についての上限値、衛生、包装およびラベル表示を含めて、製品と製品の成分および品質の要因について規定している―、およびこれに付属する作業規程を策定している。Codex 委員会では、ナチュラルミネラルウォーター以外のパック飲料水を対象とした、「ボトル水/パック水基準(Standard for bottled/packaged water)」も策定している。これら両方の Codex 基準では、本ガイドラインが直接参照されている。そして、ボトル水/パック水に対する Codex の基準値は、本ガイドラインで設定されたガイドライン値と全く同等のものである。Codex「ナチュラルミネラルウォーター基準」およびその付属作業規程のもとでは、ナチュラルミネラルウォーターは、取水および瓶詰めに際して、湧水または井戸などの天然水源からの水に処理を加えないことを含めて、厳しい要件に適合しなければならない。これに対して、Codex「ボトル水/パック水基準」では、湧水および井戸に加えて他の水源からの水が含まれており、また、水の安全性と品質の向上のための処理が含まれている。ナチュラルミネラルウォーターが長い文化的な歴史を持つ地域では、これらの基準の明確な区別が特に重大な問題となる。

ナチュラルミネラルウォーターには薬効またはその他の健康上の便益があると信じている消費者もいる。このような水の中には、一般にミネラル含有量が高く、ときには、飲料水として通常許容
される濃度よりもはるかに高いものがある。このような水は、しばしば伝統的に長く用いられてきており、飲料水というよりもむしろ食品と見なされることを理由として、多くの場合認められる。ある種のミネラルウォーターはカルシウムやマグネシウムなどの必須微量栄養素の補給に有用かもしれないが、本ガイドラインでは、飲料水からのミネラル栄養分の摂取を取り囲む不確実性があること
を考慮して、必須元素の最小濃度についての勧告を行わない。蒸留水や脱塩水など、ミネラル含有量が非常に少ないパック水も消費されている。ミネラル分が非常に低い水を長期にわたり摂取
した場合の便益または危害因子に関する科学的情報は、いかなる勧告をするにも不十分である。パック水のもう一つの形態は、飲料に加えることを目的とした氷である。その氷はまた、未加熱
で食べられる食品と接触するかもしれない。この様な形態で用意し販売される氷は、飲料用パック水と同様に取り扱うべきである。

 

水道水に含まれる化学物質の基準

 

ここで特に注目して欲しいのは塩素です

水道水に「塩素」は必須項目です。
浄水場から各家庭へは地域差のある水道管を通過しなければなりませんし、河川の水を原水としている為消毒しなければいけませんよね。
「安全の為」に残留塩素が必須となっています。
しかし、この塩素によって水の味は落ちてしまいます。
ウォーターサーバーなら、塩素処理をしなくても安全な水を得ることが出来ます。

 

水道水にコロナウイルス?!

以下は水による伝播が示唆されたが決定的な証拠が無い生物の表です。
証拠は無いとしても、心配はありますよね…

特に心配なのは「インフルエンザ」や「コロナウイルス」です。
特に新型コロナウイルスにおいてはまだ不明なことが多く、警戒が必要かと思われます。

 

環境汚染は水質汚染

社会の発展に不可欠な産業は時に「産業排水」によって公害を引き起こすことがありました。
産業発生源および市街地に由来する化学物質の中でも飲み水において健康上重大なもののガイドラインは以下です。
今の日本ではこのようなガイドラインに基づいて安全性の高い水が提供されています。

 

土壌汚染の原因の一つは農薬です。
このように、農薬についてもきちんとしたガイドラインがあります。

 

ガイドライン値が設定されていない化学物質

ガイドライン値が設定されていない理由ももちろん明記されていますが、その理由のほとんどが「データが十分にない」という物です。
ガイドライン値が設定されていない=検査されていないということになるので、不安ではありますよね…

 

飲料水の安全は数値化されている

裏を返せば「化学物質が含まれている」という事実でもあります……

 


WHOの定める飲料水の品質ガイドライン

WHO 飲料水水質ガイドライン(第 4 版)概要